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3月2日 東京の年金裁判 350人参加 (16.3.2)

原告の意見陳述を認めず、進行協議の結果、次回6・22
 年金裁判東京原告団の第二回口頭弁論が3月2日に開かれました。11時の開廷を前に9時30から東京地裁前に集合し、金子東京都本部委員長(原告団長)、冨田中央本部委員長など10人がリレートーク。「年金削減は許せない、アベは削減分を返せ、現役や若者と団結し、勝つまでたたかうぞ!」などと大型宣伝カーから出勤者や通行人に支援と連帯を訴えました。
午前10時には東京地裁前には支援団体や労働組合、一度は裁判を傍聴してみたいという人らが90席の傍聴券を求めて230人が地裁横の歩道に並びました。10時40分から傍聴の抽選が行われ、運よく傍聴券を手にして微笑む人、期待はずれでションボリする人、折角手にした傍聴券を原告にそっと手渡す人など、開廷前から悲喜こもごもの体でした。
 103号大法廷は原告と被告の代理人弁護士と傍聴者で一杯になり、咳も出来ないほどの緊張下で11時きっかりに開廷、裁判官3人が入廷し、全員起立して一礼、いよいよ2回目となる裁判が開廷。

裁判長が争点整理を優先し、原告の意見陳述は見送り
双方の代理人が同意し、40分で閉廷


 最初に裁判長は、本日の進行について協議したいと述べ、「前回3人の原告が陳述したが今回はなしとし、本日は代理人のみとしたい。今後の裁判の進め方については別途協議したい」との提案がありました。原告代理人の弁護士からは、2回目以降も原告の意見陳述やらないと言うことは正しくない。728人の原告全員に意見陳述をさせろとは言っていないが、当事者の話を聞くのは当然だ。毎回10分でも15分でも原告の訴えを聞いて欲しい。」などと主張。
 裁判長は、意見陳述について説明したいとして、「毎回認めないといことは原告らの主張を認めないと言うことではない。裁判の審理には段階があり、第一段階は事案の整理であり、次の段階は双方の主張・争点を明らかにし、法律の専門家としての弁護士の陳述は争点の関係整理にあり、第三段階は証拠調べの段階である。この段階では争点が整理されており、この段階での陳述は控えさせて欲しい。今後の審理で必要とあれば意見陳述を求め、証拠調べもあり得るのでご検討を」と述べたのを受け、原告代理人の齊藤園生弁護士が事前に用意した「意見陳述要旨」を高らかに読み上げました。
 その後、裁判長から「重要なテーマになると思うが、どこをどう争うのか明確にして欲しい。被告の答弁書も抽象的だし、訴状もコンパクトで分かりづらいので双方とも補足し争点を明らかにして欲しい。その上で進行協議をしたい。」との提起があり、双方の代理人が大筋了解。その後、裁判長が今後、立法事実の経過を明らかにし、25条との関係を明らかにして欲しい、国民年金法第1条の理解も双方が違うので、詳しくは進行協議の中で相談したいとして、11時40分に閉廷しました。
傍聴者・原告団が法廷からゾロゾロと列をなし,何やらお互いに言葉を交わしながら、歩道へ向かうなか、スピーカーからは、「ただいま、第2回行動弁論が終わりました。間もなく、弁護士さんが出てきたらお話を聞き、報告を受けたいと思いますので、車道側に寄って待機して下さい」のスピーチが流れる。
 しかし、5分、10分経過しても弁護士さんは出てこない。どうしたのかと思って待機していると、「まだ進行協議中」との報告が入り、午後1時からは衆議院議員会館に移動しての「報告集会」も予定されている。そこでアナウンサーから、「この場での報告は取り止めますので昼食を取ってから国会においで下さい。」との連絡があり、三々五々、昼食の場所を求めて右往左往。

報告集会に300人が参加

 
 

 午後からの「報告集会」では約300人が参加。「年金制度をよくする会」の森田会長、冨田委員長、金子原告団長らがあいさつ。関本弁護士から口頭弁論の内容報告があり、法廷での意見陳述が認められなかった月井和男さんと市井富美子さんが、自らの厳しい生活実態を綴った意見陳述書を読み上げました。(是非とも裁判官に聞かせたい内容)
 なお、進行協議の結果、「本裁判の争点が明らかになった必要に応じて原告の必要な意見陳述を求める」。次回期日は6月22日と決まりました。