◆ | ENGILO100号条約に基づく情報提供と要請2024-E |
◆ | ENGILO102号条約に基づ情報提供と要請:提出版2024 |
◆ | ENGILO156号条約に基づく情報提供と要請2024(修正版) |
◆ | 女性差別撤廃委員会への報告To Committee on the Elimination of Discrimination against Women |
◆ | 女子差別撤廃条約全文(内閣府・男女共同参画局) |
◆ | 創立30周年 ILO&イタリア年金者組合交流報告書 |
◆ | 2018ジュネーブ・ブリュッセル ILO・社会権規約委員会・FERPA 訪問交流報告(2018/5/16〜5/23)(18.6掲載) |
◆ | 核兵器不拡散条約(NPT) (15.4 掲載) |
◆ | バンドン会議 平和十原則 (15.4 掲載) |
◆ | 日米安全保障条約 (15.4 掲載) |
◆ | 日米防衛協力のための指針(中間報告) (15.4 掲載) |
◆ | 社会保障(最低基準条約)第102号 (15.3 掲載) |
◆ | 社会保障の権利維持条約(第157号) (15.3 掲載) |
◆ | ILO『世界社会的保護報告』2014-15年版概要(14.7 掲載) |
国際情報を手作りで発行しています |
|
*隔月に発行。 高齢者・年金・医療問題を中心の情報を原典から翻訳して発信。 *都道府県本部に各2部送付 *その他、希望者には年間1000円で送付します 申し込みは年金者組合中央本部・国際部まで |
|
国際人権活動日本委員会や日本高齢者NGO会議などとも連絡をとりあいながら、国連への働きかけなどをしています。 |
年金者組合、低年金・無年金の問題を 討論集会は12カ国47人の参加で成功 |
|||
27日、まず一人ずつ写真をとって、人権委員会への参加証を発行してもらい、入館。午後は、少し離れた高等弁務官事務所を訪問して、国連社会権規約委員会の専門職員の話を聞きました。「最低保障年金を実施しない理由として財源問題をあげるのは許されない。まして、日本ではそれは理由にならない」と明快に断言。「最低保障年金を実施させるためにNGOの果たす役割は大きい」と励まされ、国連勧告の実施にかかわって、NGOができるさまざまなことを教えられました。持参した「無年金・低年金の人の証言集」の英語版および、最低保障年金制度についての年金者組合の見解を提出しました。英語版証言集は大変よい資料だ、と言われました。 ILOへの訪問 28日には、午前中、ILOを訪問。やはり日本の年金の実態を訴えました。「従来社会保障のおよばなかった人々に所得保障などを拡充するのがILOの方針。すべての人に年金を保障することが優先されるべき」という話でした。ここでは、ILOへの年金制度に関する英文報告書を提出。あわせて、証言集の英語版も手渡しました。 |
|||
国連での討論集会に12カ国47人が参加、熱のこもった討論に
ほぼすべての人が保障されているというオーストリアの年金制度についての説明のあと、活発な質疑応答。そのあと、シニア連合の人たちの手製のケーキと夕食をごちそうになり、テーブルごとの片言の交流。おみやげの交換。最後は、「ふるさと」「エーデルワイス」の合唱で盛り上がり、最高に楽しい夕べになりました。抱き合って別れを惜しんで、バスに。 ジュネーブでは、連日雨が降ったりやんだり。楽しみにしていたモンブランも霧の中でした。ウイーンでは、晴れて暖かい街を歩き、夜はオペラやコンサートに。8日間の充実した要請の旅を終わりました。 |
無年金・低年金の問題を人権侵害として国連人権小委員会に訴える
国際人権活動日本委員会第15次国連人権委員会への要請ツアーに参加して 2005年7月29日〜8月7日
|
|||
|
国際高齢化団体連盟 第7回世界会議
於 シンガポール 9/4〜9/7 発展途上国の高齢化問題焦点に
|
||||
よく準備された会議と報告内容 会議は4日の開会式につづく7日までの3日間、朝9時から夜6時あるいは8時までびっしり行われた。参加者は約750人、参加国50か国、全体会5回、分科会は54回、報告230、この他に全体会の講演10本があった。会議はどれもよく準備され、予定された報告者が来ないなどという分科会は一つもなく、報告はすべてパソコンの報告要旨をスライドスクリーンに映しての報告であった。報告者は、政府関係者、行政・研究所の関係者、高齢化・医療・社会経済学の大学教授、NGO関係者などであった。運動の関係者は比較的少なく、労働組合などの参加はなかったが、報告内容がしっかりしているため大変興味深く勉強になることが多かった。 今まで何回か、国際会議に参加してきたが、マドリード会議を除けば、今回の会議が一番収穫が大きかったような気がする。 3日間とも朝9:00〜10:30 は「劇場」と呼ばれる数百人入れる大会議室での「講演」が、一日二人ずつ行われた。興味深かったのは、その二人が、政府・国連関係の権威はあるが比較的穏健な立場の人と、革新的な立場の人が組み合わされているように思われたことである。 10:30になると30分のティ・ブレイクで、おしゃべりと交流。 11:00〜12:30 豊かな高齢期・医療介護・雇用・所得保障・高齢者虐待などのテーマに分かれての分科会。4〜8人ぐらいの報告者の報告を中心に討論が行われた。 12:30〜14:00 ランチタイム。広大な会場でビュッフェスタイルの食事と食事をしながらの報告。 14:00〜15:3 二回目のテーマごとに分かれての分科会。 15:30〜16:00 ティ・ブレイク。 16:30〜18:00 三回目の分科会。18:00からの分科会がある日もあった。 全体で約750人の参加者、分科会・パネルデイスカッションの発表が約230。 英語による講演、報告なので不十分な理解の部分もあるが、私が聞いた講演、参加した分科会での報告のうち印象に残ったものを中心に報告したい。 開会式での講演は、国連アジア太平洋経済社会委員会の理事Kim Hak Su 氏とイギリスのシェフィールド大学の教授Alan Walker 氏の2本の講演があった。Kim Hak Su 氏は、いま、高齢化が大変な勢いですすんでいることを強調。特に日本の高齢化の進展をとりあげて、日本では2050年には41%の人口が高齢者になること。高齢者の経済的な活力を維持・引き出す重要性を指摘。日本では(年金受給年齢)退職年齢を2021年に65歳に引き上げるが、それはまだ先の話であること、ジェンダーの問題が重要であること、特にアジア・太平洋地域では家族の役割を重視することが大切、などの内容であった。高齢化への制度的政策的重要性が強調されず物足りなかった。 これに対してAlan Walker 氏の講演は、発展途上国の貧困とのたたかいが高齢化の最大の問題だとのべ、克服すべき困難点を5点に整理して述べたものであった。すなわち@現在ひろがっている経済発展の型(これでは貧困は克服できない)、Aグローバリゼーションの否定的影響、B発展からの高齢者の疎外、C公的な政策に対する確信のなさ、D高齢化問題を優先させる政治的意志の欠如、である。優先すべきことがらは、貧困の克服であり 、人権の尊重である。これらは困難ではあるが、希望がある。その根拠は、@アジアなど途上国地域の秘められた建設的な力、A社会的な運動と国際的な市民勢力の発展、B国連の積極的な社会政策の指導性、C新・自由主義の社会的失墜、D別の世界秩序を創りあげる成功経験、E政治的な新勢力の兆候、Fマドリード高齢化世界行動計画の策定などである。人民の立場に立った切れ味するどい講演内容で胸がわくわくする思いで聞いた。 高齢化は決して危機(Crisis)ではなく、克服すべき課題(Challenge)であり、その答えはマドリード計画にある。しかし、それは実行されなければならないし、実行を監視されなければならない、ということばで講演はしめくくられた。 9月5日の全体講演は、IFAの前理事長の追悼講演で始まった。講演者は、インドのS.D.Gokhale 氏で、彼は、インド政府の要人、社会福祉委員会の事務局長、国際アジア社会福祉委員会の事務局長、国連やユニセフのアドバイザー、1992年から1997年までIFAの会長を務めたという人である。 講演の要旨は、高齢化の世紀といわれる21世紀には、とりわけ@非正規雇用の分野でどう社会的経済的保障を供給していくか、Aアルツハイマーなど医学の分野での高齢期の研究、B女性の高齢期、雇用の非正規化、高齢者虐待と犯罪、C幸福な高齢期をすごすための精神的な支え、などが重視されるべきだということであった。 「老いるとは、成熟と退化の複合であり、人間はそれぞれ別個に老いる」「不利な女性に力をつけることが急がれなければならない」「いかなる政策も平等の権利をもつものでなければならない」「老いが楽しいためには、生の動機付けが必要で、精神性も必要になる。結果を期待しないでやるべきことをやるという態度が望ましい」など、示唆に富んだ発言があった。 2つ目の講演は、イリノイ大学のS.J.Olshanskyによる「生命の設計」という題名である。バイオ・テクノロジーの発展がいちじるしい。このまますすめば、人類はやがて「種としての寿命」を越えて生きられるようになるかもしれない。目・耳・四肢・内臓など衰えた部分を新しい部品に変えていくことができるかもしれない。絵入りの楽しい説明であった。 所得保障:高齢者の雇用の分科会 そのあと、11:00からの「所得保障:高齢者の雇用」の分科会に参加。トルコの高齢者の状況の報告。オーストラリアの大学教授による報告はくわしい調査結果にもとづいたもので、高齢者雇用をさまたげる雇用主の高齢者差別意識をとりあげていた。「高齢者は最初に馘首され、最後に雇用される。高齢者への差別感が雇用差別の根底にある」と結論づけていた。 スウエーデンの女性は、若い管理職が高齢労働者をつかうときに注意すべきことを調査にもとづいて報告。高齢労働者を使うときに注意すべきことは、「よく話を聞く、質問をする、妥協をする」ことだと結論づけていた。日本の独立行政法人産業安全研究所の永田氏が高齢者の通勤途上の事故についての調査を発表していた。 昼食時に、日本の厚生労働省の渡辺氏が日本の介護保険制度の改革について報告をした。 午後は、シンガポールのNGO・SAGEによる高齢者虐待についての報告を聞いた。高齢者虐待とは何か、どう発見するか、発見したらどう対処するか、などをきちんと報告していたが、高齢者虐待の社会的背景にふれていないのが物足りなかった。 数百名参加の全体講演会で議長をつとめる 9月6日の全体講演は、私が議長を務めることになった。日本人ただ一人の議長であった。IFA開催の4〜5日前に事務局からメールで依頼が飛び込んで、「旅の恥はかきすて」の心境で引き受けたが、その後、そのセッションの詳細が送られてこないまま当日を迎えたので、非常に不安だった。 私の依頼状には9:45〜と書いてあったが、9時前に会場に行くと、すでに壇上の議長席には私の名札が置かれてあった。数百人入る大きな会場である。その場で講演者の略歴書をもらう。うれしいことに私の担当は、上海セミナーで話を聞いたことがあり、強く共感したDalmer D. Hoskins氏であった。「国際会議での議長の経験は初めてであること、Dalmer Hoskins氏は尊敬しているので議長を務めさせていただくのは名誉に思うこと」を告げて、2番目の講演を始めてもらった。 Dalmer Hoskins 氏の講演は「高齢化と社会保障:危機か、それとも新しい合意か」という題名。いま、世界の先進国とますます多くの発展途上国で、政府は増大する高齢者の医療・所得保障を供給することがはたして可能なのか、という議論をしている。この議論はすでに10年ぐらい続き、この間、多くの国では、高齢者の増大に社会保障政策を調整する作業がすすんでいる。経済発展のためにも社会保護が決定的に重要だと強調。いま、多くの政府が高齢者保護の責任を個人や民間部門に移そうとしている。が、世界人口の80%と推定される発展途上国の大群衆は社会保障の枠組みの外にいる。社会保障の将来をめぐっての政治的対立のかげに、高齢化世界に向けて準備する新しい合意を求める探求がある。という内容であった。 国際会議の議長という経験をさせてもらったが、あとで、「よい司会だったよ」と言ってくれた女性もいてホッとした。日本には年金者組合があるという宣伝になれたら、よかったと思う。 「NGO−変化を起こすもの」の分科会に参加
アジアを視野に入れた運動を |
南アフリカ共和国の最低保障年金は
どのようなものでなぜ可能だったのか ─── 南アフリカ共和国大使館を訪問して─── |
南アフリカ共和国とは・・・ |
|